ギターのピックを選んでいると、0.73mmと1mmのどちらにするか迷うことがあります。差はわずか0.27mmですが、弦に当たったときのしなり方や、弾いた感触は意外に変わります。「ストロークには薄い方がいい?」「ソロなら1mm?」「初心者はどちらが弾きやすい?」と気になる方も多いでしょう。
結論からいうと、コードを気持ちよくかき鳴らしたいなら0.73mm、単音をはっきり弾きたいなら1mmが有力です。ただし、どちらにも得意・不得意があり、ギターの種類やピックの素材によっても印象は違います。この記事では、音と弾き心地の差、演奏別の選び方、失敗しにくい試し方を具体的に整理します。
ギターのピック0.73mmと1mmの違いは「しなり」と反応の速さ

迷ったときは0.73mmを基準にし、単音の弾きやすさを重視するなら1mmも試す、という考え方がおすすめです。同じ素材・形状のピックなら、0.73mmは比較的しなりやすく、1mmは手の動きが弦に伝わりやすい傾向があります。
| 比較項目 | 0.73mm | 1mm |
|---|---|---|
| 厚さの位置づけ | ミディアム程度 | ヘビー程度 |
| しなり | ほどよくしなる | しなりが少ない |
| コードストローク | 弦をまたぎやすい | 当て方によって抵抗を感じやすい |
| 単音のピッキング | 柔らかい手応え | 反応が直接的 |
| 音の印象 | 軽やかに感じやすい | 輪郭が出やすい |
| 最初に試したい人 | 弾き語り・コード中心 | リフ・メロディ・ソロ中心 |
この比較は、あくまで同じシリーズで厚さだけを変えた場合の目安です。音量や音色は、弦に当てる角度・力・素材・ギター本体でも変化するため、数字だけで決まるわけではありません。
0.27mmの差でも手応えははっきり変わる
0.73mmと1mmの数値差は0.27mmです。見た目だけなら小さな違いに感じますが、ピックは弦に当たるたびにたわむ道具です。そのため、厚さが変わると弦を通り抜けるときの抵抗や、次の音を弾くまでの感触に差が出ます。
0.73mmは弦に触れたときに先端が少し逃げるため、複数の弦を連続して弾く動きになじみやすい厚さです。対して1mmは先端が曲がりにくく、手の動作と実際に弦をはじく瞬間が近く感じられます。単音を刻むときに扱いやすいと感じる人がいるのはこのためです。
ただし「1mmは曲がらない」「0.73mmは柔らかすぎる」と決めつける必要はありません。握る位置を先端に近づけたり、ピックを深く持ったりするだけでも、実際のしなり方は変化します。
音の違いは厚さだけでなく弾く強さにも左右される
一般的には、厚いピックの方が弦を明確にはじきやすく、音の立ち上がりがくっきり感じられます。薄いピックでは先端がしなる分、軽快なストロークや柔らかなアタックを作りやすくなります。ただし、厚いピックが必ず大きい音を出すという意味ではありません。
たとえば1mmを強く握って弦に深く当てると、硬く目立つアタック音になることがあります。反対に先端を少しだけ出して軽く弾けば、同じ1mmでも控えめな音にできます。0.73mmでも角度や強さを工夫すれば、輪郭のはっきりした音は十分に出せます。
音の比較では、録音した結果だけでなく、弾いていて無理なく強弱をつけられるかも確認しましょう。思いどおりに強弱をつけられるピックの方が、演奏全体として良い結果になることもあります。
初心者が最初の一枚を選ぶなら0.73mmが無難
まだ演奏スタイルが決まっていない方には、0.73mm前後を最初の基準としておすすめします。適度なしなりがあるので、コードを弾きながら単音の練習もでき、極端に薄いピックほど頼りなく感じにくいからです。
ただし、これは「初心者は1mmを使ってはいけない」という意味ではありません。最初からエレキギターで単音のリフを繰り返すなら、1mmの方が弾きやすいこともあります。初心者だからという理由より、普段どんなフレーズを多く弾くかで選ぶ方が合理的です。
0.73mmのピックが向いている演奏と注意点

0.73mmの強みは、しなりとコントロールのバランスです。コードの音をそろえたいときや、弦にピックが引っかかる感覚を減らしたいときに扱いやすい厚さですが、単音中心の人には合わない場合もあります。
アコギのコードストロークや弾き語り
アコースティックギターでジャカジャカとコードを鳴らすときは、6本の弦を一度に横切る動きが多くなります。0.73mmなら弦に触れるたびに適度にたわむため、力を入れすぎずに弾きやすいと感じる人が多いでしょう。
特に、アップストロークでピックが弦に引っかかる方は、0.73mmにすることで手首の動きが滑らかになる場合があります。薄いピックにすれば技術の問題がすべて解決するわけではありませんが、演奏時の余計な力を抜くきっかけにはなります。
一方、低音弦を強く鳴らしたい弾き語りでは、少し厚めの方が好みに合うこともあります。ストローク中心だから絶対に0.73mmと決めず、求める音の力強さも合わせて判断してください。
エレキのコード弾きや軽快なカッティング
エレキギターでも、コードを刻むリズムギターには0.73mmがよく合います。カッティングとは、弦を短く歯切れよく鳴らす奏法です。軽く当てるストロークでは、しなりが動きを助けると感じることがあります。
ただし、カッティングには1mmを使う人もいます。硬いピックでも弦に浅く当てれば歯切れのよい音を作れますし、ミュート(弦に触れて音を短く止める操作)との組み合わせでも印象が変わるからです。
0.73mmを使っていて音がばらつくなら、ピックだけではなく、弦に当てる深さやストローク幅も見直しましょう。リズムが安定していて、必要な強弱を出せるなら、その厚さは十分に候補になります。
0.73mmで弾きにくくなることがある場面
速い単音フレーズを弾くとき、先端が曲がって戻る感触を「わずかな遅れ」として気にする人もいます。また、低音弦を強く弾くリフでは、思ったよりも柔らかい当たり方になることがあります。
もっとも、この感覚はピックの持ち方でも変わります。先端を長く出して持つと、同じ0.73mmでも大きくしなります。反対に持つ位置を少し前にずらすと、硬めの手応えに近づけられます。
そのため、すぐに厚いピックへ買い替える前に、先端の出し具合を少し調節してみてください。それでも音の反応が遅い、弦を狙いにくいと感じるなら、1mmとの比較に意味があります。
1mmのピックが向いている演奏と注意点

1mmの魅力は、しなりが少ないことによる直接的な手応えです。強い音しか出せないピックではなく、細かな動きを弦へ伝えたいときにも使えます。その一方で、力んで持つと扱いにくくなる可能性があります。
ソロやメロディなどの単音弾き
ギターソロやメロディでは、狙った弦を一音ずつ弾く機会が増えます。1mmは先端がたわみにくいため、手の動きが弦に伝わる感触が分かりやすく、単音をそろえる練習にも使いやすい厚さです。
特にダウンとアップを交互に繰り返すオルタネイトピッキングでは、ピックの先端が弦を抜けるタイミングをつかみやすいと感じる人がいます。とはいえ、厚いピックへ替えるだけで速弾きができるわけではありません。
弦に深く当てすぎると抵抗が増えるため、ピックの先端を少しだけ使う意識が重要です。0.73mmでも単音は弾けますが、反応の直接さを求めているなら1mmを試す価値があります。
ロックのリフやパワーコード
パワーコードとは、主に少数の弦をまとめて鳴らし、ロックらしい力強さを出す押さえ方です。1mmのピックは少ない弦を狙ってしっかりはじきやすく、リフの一音一音を明確にしたい場面で相性のよい選択肢になります。
低音弦を刻む演奏や、ブリッジ付近に手を置いて音を短くするパームミュートでは、手応えが安定すると感じられることがあります。ただし、ピックを硬く握り込むと弦に強く引っかかり、かえってリズムを崩すこともあります。
力強い音は「強く押しつけること」と同じではありません。1mmを使う際も、弦に当てる深さを浅めに保ち、手首の力を抜く方が弾きやすくなる場合があります。
1mmでストロークするときのコツ
1mmはアコギのストロークに不向きだと考えられることがありますが、使えないわけではありません。厚いピックならではの明確なアタックや、弦を一音ずつ感じながら弾く感触を好む人もいます。
ただ、弦の間を通り抜けるときに抵抗が大きく感じられるなら、ピックの面を弦にまっすぐ当てすぎているのかもしれません。少し角度をつけ、先端を浅く当てるだけで弾き心地が変わります。
特にアップストロークで引っかかる場合は、手首を固めず、ダウンとアップで同じくらい軽く弾けているか確認してください。1mmでも自然に振り抜けるなら、無理に薄いピックへ戻す必要はありません。
アコギとエレキでは0.73mmと1mmの選び方が変わる?

ピックの選び方は、楽器の名前だけで決まりません。実際には、複数の弦をまとめて弾くことが多いか、1本ずつ弾くことが多いかで判断するとわかりやすくなります。
アコギならまず0.73mm、細かなフレーズも弾くなら1mmを試す
アコギでコードストロークが中心なら、まず0.73mmが試しやすいでしょう。6本の弦を連続して鳴らすときに柔軟さがあり、リズムを刻む練習にも向いています。より柔らかな弾き心地を望むなら、0.6mm前後まで比べてもよいでしょう。
一方、アコギでメロディを弾いたり、低音と高音を弾き分けたりするなら1mmにも良さがあります。硬めの手応えで、狙った弦に当てやすいと感じる人もいます。
同じ弾き語りでも、コード中心なのか、歌の合間に単音フレーズを入れるのかによって選択が変わります。「アコギ=薄い」と単純に分けないことが大切です。
エレキならリズム中心は0.73mm、リード中心は1mmが目安
エレキギターでは、ロックのリフやソロを主に弾くなら1mm、コードやカッティングを多く弾くなら0.73mmが比較の出発点です。両方を演奏する方は、どちらか一方を固定で使う必要はありません。
たとえばバンドの伴奏では0.73mm、ソロの練習では1mmと使い分ける方法もあります。ただし、曲中で頻繁に持ち替えるのは手間なので、ライブなどでは自分が最も安定して弾ける一枚に絞る選択も現実的です。
歪ませたエレキではアンプやエフェクターの設定によっても聞こえ方が変わります。ピックによる違いを確かめるなら、まず音作りを固定し、同じフレーズで比較してみてください。
ベースをピックで弾く場合はどう考える?
ベースにも0.73mmと1mmの選択肢がありますが、弦が太く、低音弦を繰り返し弾くため、1mm程度のしっかりした手応えを好む人もいます。硬いピックなら常に優れているというわけではなく、あえて薄めを使って独特のアタックを作る演奏もあります。
ベースの場合は、低音弦を8分音符で一定に刻んだときの手首の疲れやすさ、音量のそろい方を基準にすると選びやすいです。ギターで使いやすいピックがそのままベースにも最適とは限りません。
同じ厚さでも素材・形・持ち方で弾き心地は変わる

0.73mmと1mmを比べる際、意外と見落としがちなのが厚さ以外の条件です。違うメーカーや違う形を同時に比べると、何が原因で弾きやすさが変わったのか分からなくなります。
素材が違えば「0.73mmの方が硬い」と感じることもある
ピックにはセルロイド、ナイロン、デルリン系など、さまざまな素材があります。素材ごとに表面の触り心地や曲がり方、弦との摩擦が異なるため、厚さの数値だけで弾き心地を予測できません。
たとえばセルロイドのピックから表面がマットなデルリン系ピックへ替えると、握ったときの滑りにくさや弦を弾く感触が変わります。メーカーの設計によっては、同じmm数でもしなりの印象が異なります。
厚さの差を正確に知りたいなら、同じシリーズの0.73mmと1mmを比較するのがおすすめです。違う素材を試すのは、その後にした方が自分の好みを整理しやすくなります。
ティアドロップ型とおにぎり型でも感覚が変わる
ピックの形は、先端がとがったティアドロップ型と、三角形に近いおにぎり型(トライアングル型)が定番です。一般にティアドロップ型は先端の位置を把握しやすく、単音を狙う演奏で好まれます。
おにぎり型は持つ面積が広く、手になじみやすいと感じる人がいます。角を使い分けられるため、持ち方の自由度が高いことも特徴です。ただし、形による優劣はなく、指の大きさや握り方で好みが分かれます。
0.73mmの大きなおにぎり型と1mmの小さなティアドロップ型を比較すると、厚さだけでなく形も変わってしまいます。初回の比較は形をそろえると判断が簡単です。
先端の形状・摩耗・滑りにくさにも注目
ピックの先端が丸いか、とがっているかでも弦への当たり方が変わります。先端が細いものは狙った弦に触れやすく、丸みのあるものは当たりが穏やかに感じられる場合があります。さらに、長く使ったピックは先端がすり減って、新品と音や感触が変わることもあります。
演奏中にピックが回ってしまう人は、厚さだけでなく表面の滑りにくさも確認しましょう。エンボス加工や滑り止め付きの製品もあります。落としやすさを「厚みが合わないせい」と考える前に、形と表面処理を見直してみるのも一つの方法です。
持ち方を変えると同じピックでも硬さの印象が変わる
ピックは一般に親指と人差し指で挟みます。先端を長く出すと弦に当たる部分が動きやすくなり、深めに握ると先端の動きが小さくなります。このため0.73mmでも浅く持てばよくしなり、短く持てば比較的直接的な手応えになります。
1mmを使って弦に引っかかるなら、先端を必要以上に出していないか確認するとよいでしょう。逆に0.73mmで音が定まりにくい場合も、持つ位置の調整で改善することがあります。
握力で無理に固定しようとするより、落ちない程度に軽く持ち、手首が動く余裕を残すことが重要です。厚さを替える前に、持ち方の癖を一度確かめてみてください。
0.73mmと1mmを失敗なく弾き比べる方法

最も確実なのは、同じシリーズ・同じ形の2枚を使い、条件をそろえて弾くことです。たった数分の比較でも、自分がどんな感触を求めているのか整理しやすくなります。
最初は同じメーカー・同じシリーズでそろえる
おすすめは、同じ材質・同じ形状で厚さだけが異なる2枚を用意することです。たとえばJim DunlopのTortex Standardには0.73mmと1.0mmの両方があります。メーカーの製品ラインアップでも確認できる組み合わせなので、違いを比べやすい候補です。
色や印刷された文字が違っていても、同じシリーズでそろえれば比較条件を近づけられます。いきなり大量のセットを買う必要はなく、店頭で1枚ずつ選べるなら少数で試す方が経済的です。
通販を利用する場合は、商品名に0.73mmと1.0mmが明記されているか、枚数・形状が同じかを確認してください。商品画像の色だけで選ぶと、厚さや形状を取り違えるおそれがあります。
ストローク・単音・ミュートの3つを同じ条件で弾く
まずはいつも使っているコードを、同じテンポで8回程度ストロークしてみてください。ダウンとアップで引っかかり方に差がないか、音量がそろうかを見ます。次に、隣り合う弦を交互に弾く単音フレーズを試しましょう。
最後に、エレキならミュートを交えた短いリフ、アコギなら弱い音から強い音まで弾き分ける練習が役立ちます。どちらか一つの奏法だけでなく、自分がよく使う動きを組み合わせると実用的な比較になります。
ポイントは、ピック以外を極力変えないことです。ギターや弦、アンプの設定、音量を固定し、同じ短いフレーズを交互に弾くと、厚さの違いがつかみやすくなります。
音の良し悪しより「無理なく安定するか」で決める
弾き比べでは、最初に大きく聞こえたピックを良いと判断しがちです。しかし、強く弾いた結果だけで比べると、演奏時に無理な力が入っていることを見落とします。
同じテンポでリズムを保てるか、意図しない弦に当たらないか、弱く弾きたいときに弱くできるかを確認してください。数分弾いたときに親指や手首が疲れやすくならないかも重要な判断材料です。
録音できる環境があれば、スマートフォンで同じフレーズを録って聞き返してもよいでしょう。ただし録音環境や弾く強さの差も入るため、一度の録音で優劣を決めず、弾き心地と合わせて判断するのが現実的です。
どちらも決め手に欠けるなら0.88mmも候補
0.73mmでは少し柔らかく、1mmでは硬すぎると感じるなら、中間に近い0.88mmを試してみてください。わずかな厚さの違いでも、弦の抵抗と反応のバランスが好みに合う場合があります。
同じTortex Standardシリーズにも0.88mmが用意されています。最初から何十種類も買う必要はありませんが、2枚の比較で迷ったときだけ中間を追加すると、選択肢が増えすぎずに済みます。
逆に、0.73mmで十分弾きやすいのに「厚い方が上級者向けだから」という理由で買い替える必要はありません。演奏が安定することを最優先に選ぶのがおすすめです。
比較用に選びたいピックと購入時のチェックポイント

購入するなら、人気や価格だけでなく、比較しやすい組み合わせを選びましょう。特に同一シリーズの0.73mmと1mmをそろえると、自分に合う厚さを判断しやすくなります。
Jim Dunlop Tortex Standardの0.73mmと1.0mm
厚さの比較を目的にするなら、Jim DunlopのTortex Standardが分かりやすい候補です。公式サイトには0.73mm(418-073)と1.0mm(418-100)の両方が掲載されています。シリーズを統一できるので、まず厚みの差に集中できます。
表面に独特のマットな感触があり、ピックが滑ることを気にする方にも試す意味があります。ただし、持ちやすさは個人差があるため、すべての方に滑りにくいと断言できるわけではありません。
通販では、AmazonでTortex Standard 0.73mmを探す、AmazonでTortex Standard 1.0mmを探すという順で、枚数と販売条件も見比べてみてください。
製品の規格はJim Dunlop公式のTortex Standard一覧でも確認できます。
Fenderの定番セルロイドは近い厚さを試したい人向け
昔ながらのセルロイドの弾き心地が気になるなら、FenderのClassic Celluloidも比較候補です。ただし、同シリーズのMediumは約0.71mm、Heavyは約0.97mmです。0.73mmと1.00mmの厳密な比較にはならない点に注意してください。
Fenderの定番形状である351型は、初めてピックを選ぶ方にも検討しやすいスタンダードな形です。厚さだけでなく素材の違いを試したい人には、Tortexと弾き比べる楽しさもあります。
購入前に製品ごとのmm表記を確認し、AmazonでFenderの351型ピックを調べると、複数の厚みを探しやすくなります。Fenderの数値はFender公式のセルロイド製品情報も参考にしてください。
少量セットや厚み違いのセットで無駄な購入を防ぐ
初めて試す場合は、同じ厚さを大量にまとめ買いするより、少量のセットや異なる厚さを含むセットが便利です。厚さが自分に合わなかったときの余りを減らせますし、家族や友人と弾き比べるときにも使えます。
ただし、バラエティパックには素材や形が混在する製品もあります。「0.73mmと1mmの違いを確かめたい」という目的なら、同じ形・同じシリーズが含まれるかを最初に確認しましょう。
具体的な候補を広く見たい場合は、Amazonで厚み違いのピックセットを探す方法もあります。価格だけでなく、素材、厚さの種類、1枚あたりの枚数や送料まで見て選ぶと失敗しにくいです。
0.73mmと1mmで迷うときのよくある疑問

選び方を理解しても、実際に使う段階で細かな疑問は残るものです。特によく迷いやすいポイントを、厚さと演奏の関係から整理します。
0.73mmから1mmに替えると音は大きくなる?
必ず大きくなるわけではありません。1mmはしなりにくく、同じ動きでも弦をはっきりはじきやすい傾向があります。そのため音が強くなったように聞こえる場合はありますが、実際の音量は弾く強さ、角度、弦、アンプ設定などにも左右されます。
音量を上げたいだけなら、まず適切なピッキングと音量設定を見直してみてください。音量ではなく「一音ずつの輪郭を明確にしたい」なら1mmを試す、という分け方の方が目的に合いやすいでしょう。
ギター初心者が1mmを使っても問題ない?
問題ありません。1mmだから難しい、0.73mmだから簡単というわけではなく、弾く内容や手の使い方によって好みは変わります。ロックのリフや単音の練習が多い人は、最初から1mmがなじむこともあります。
ただしコードストロークで引っかかる感覚が強ければ、0.73mmに替えて比較する価値があります。初心者にとって重要なのは、無理な力を入れずにリズムを保てることです。硬いピックを使いこなすことを目標にする必要はありません。
厚いピックほど弦が切れやすい?
ピックが厚いという理由だけで、弦が必ず切れやすくなるとはいえません。弦への強い当て方、弦の劣化、ブリッジやナットの接触部分など、弦が切れる原因は複数あります。
1mmに替えてから弦切れが増えたように感じる場合は、無意識に強く弾いていないか、同じ位置ばかりで弦が切れていないかを確認しましょう。強くこする弾き方になっているなら、まず力加減を調節することが先決です。
曲によって0.73mmと1mmを使い分けてもよい?
もちろん構いません。軽いストロークの曲では0.73mm、単音リフやソロ中心の曲では1mmという使い分けは十分合理的です。演奏する曲に合わせて道具を替えるのは、特別なことではありません。
ただし持ち替えが面倒で演奏に集中できない場合は、両方をそれなりに弾ける一枚に絞った方がよいこともあります。普段は0.73mm、必要な曲だけ1mmという運用でも十分です。結局は、演奏が安定する方法を選ぶのが良いでしょう。
まとめ|0.73mmと1mmは弾きたいフレーズで選ぼう
ギターのピック0.73mmと1mmの主な違いは、弦に当たったときのしなりと、手に伝わる反応です。コードストロークが多いなら0.73mm、単音・リフ・ソロが中心なら1mmを比較の出発点にすると選びやすくなります。
ただし、素材や形、持ち方によっても印象は変わるため、厚さの数字だけで決める必要はありません。初心者でも1mmを使えますし、経験者でも0.73mmを使います。どちらが上級者向けかを気にするより、無理なく音をそろえられるかを大切にしてください。
迷ったら、同じシリーズの0.73mmと1mmを少量ずつ用意し、コード・単音・ミュートなど普段のフレーズで弾き比べましょう。どちらも決め手に欠ける場合は0.88mmを試すのも一つの選択です。自分の演奏に合った厚さなら、普段の練習もより快適になります。


